普段は何気なく飲んでいる水やお茶、食事中のスープなど...。あまり水分量を意識して水やお茶を飲んだり、食事をしたりはしていませんよね。その普段から口にしている水分は、1日に必要な量が決まっているのです。
1日に必要な水分量は計算できる
1日に必要な水分量がどのぐらいなのかは、その人その人で変わってきます。体重によって体で水が占める割合が違うからです。自分の体の水分量は、計算で出す事ができます。
〈計算式〉
1.体重をポンドにする(1キロ=2.2ポンド)
2.ポンド×3分2か67%を掛ける
3.出した答えは単位がオンスなので、29.6を掛けてミリリットルの単位に直す
4.計算で出てきたものが1日に必要な水分量(ミリリットル単位)
例:体重50キロの場合
50キロ×2.2×0.67=73.7オンス
73.7×29.6=2181.52ミリリットル
体重50キロの場合は、1日に必要な水分量が約2リットルと計算できます。このように、1日に必要な水分量を簡単に計算できるのです。計算するのが面倒くさい...と思う人は、体重別に目安量を書いたので参考にどうぞ。
体重別の水分目安量 | |
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体重40キロ | 1740ミリリットル |
体重50キロ | 2180ミリリットル |
体重60キロ | 2610ミリリットル |
体重70キロ | 3050ミリリットル |
体重に差はあれど、約2リットルぐらいの水分が体に必要なのが分かりますよね。500ミリリットルのペットボトルならば4本分です。
これを目安に水分を取って行くべきですが、水やお茶として飲む水分量は約1.5キロで良いと言われています。
なぜなら、水分はドリンクとしてだけでなく、野菜や果物などからも摂取できるからです。
一般的に必要な摂取水分量は約1.5リットル
人間が1日に排出する水分量は、ざっくりと約2.3リットルと言われています。
尿や便で水分を排泄する以外にも、皮膚から蒸発したり呼吸をして水分が逃げていったりと水分はただ生きているだけで失われてしまいます。
その失われた水分は補っていくのですが、全く水を飲まなくても約700ミリリットルは果物や野菜などから摂取できます。
リンゴ、きゅうり、みかん、レタス、トマトなど水分量が多い食品ってわりと簡単に思い付きますよね。普段の食生活である程度は水分を摂取できているのです。
また、口にした栄養からエネルギーを体内で作る時に、体内では水が発生します。代謝水と呼ばれていて、大人だと約300ミリリットルの代謝水が1日に発生しています。
つまり排出していく水分を食品で補い、残りの1.6~1.5リットルは水分として補っていくのが大事なのです。
しかし、1日の生活を思い返してみてどうでしょうか?1日あたり500ミリリットルのペットボトルを3本も飲んでいますか?うーん...飲んでるかなぁ?と言った所でしょうか(笑)夏ならそのぐらい飲む!って思っても、夏は汗で失う水分が多いため、もっと水分を必要とします。
- 朝、昼、晩ご飯でお茶1杯づつ(約200ミリリットル)で合計600ミリリットル
- 午前中と午後でコーヒーを1杯づつ飲んで400ミリリットル
これだけだと合計で1リットルしか水分を摂取できていなく、人によっては1日に1.5リットルも水分を飲むのは難しいかもしれません。
水分量が少なくてもある程度の生活はできますが、体の不調を引き起こしてしまいます。
水分が足りないとイライラ感を感じる(泣)酷いと脱水症を引き起こす
ある程度の水分量しか摂取できなくても、いきなり死んでしまう事はありません。しかし、知らず知らずのうちに体内の水分量不足は体を蝕んで行きます。
体内の水分が少なってくると、その直撃を受けるのは血液です。サラサラの血液がドロドロになり、血栓(血の塊)を生み出します。
そして、心臓に必要な栄養を送る事ができずに体が栄養不足になります。すると疲れを感じやすくなったり、イライラ感が増えたりなどの慢性的な疲労感を生み出します。
また、水分不足は認知症も引き起こすと言われていますし、認知症でも水分をしっかりと摂取すれば徘徊や奇声を予防できるとまで言われています。
水分不足でもすぐに体調不良になったりなどの変化はあまりないのですが、疲れが抜けにくくて将来の介護問題にまで発展していくのが水分不足です。
また、体にあまりにも水分が少なくなっていくと脱水症や熱中症の危険まで出てきます。これは死に至る可能性もあり、小さい子供やシルバー世代には特に注意が必要です。
水分不足はじわじわと体を蝕んでいきます。必要な水分はしっかりと普段から摂取していくようにしましょうね。
まとめ
水分不足で体が蝕ばまれる前に、水分補給はしっかりとしておきたいですよね。小さい子供やおじいちゃんおばあちゃんがしっかりと水分補給をしているのかもチェックは必要です。
まずは自分の体に必要な水分量を知り、それからきちんと摂取できているかチェックしましょう。